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関西日仏学館(京都)フェット・ド・ラ・ミュージック2024出演!

6月16日(日)に関西日仏学館(京都)で開催されたフェット・ド・ラ・ミュージック2024に出演しました。

1.フェット・ド・ラ・ミュージック2024
2.パリと童謡〜現代モダニズムと日本の五音音階
3.演奏を終えて

1.フェット・ド・ラ・ミュージック2024

・フランスでは6月21日の夏至の日に、フェット・ド・ラ・ミュージックという音楽フェスティバルが開催されます。プロ・アマを問わず、全ての参加者が音楽を楽しむ全国規模の無料イベントで、都市や村の道路や広場を舞台に、老若男女を問わず幅広い観客層に向けて演奏されます。これを日本でも開催しようという企画です。

・関西日仏学館は、フランス政府が管理運営するフランス文化センター。歴史ある由緒正しいフランス語学校として有名ですが、文化イベントや音楽セミナーも開催され、現代文化が深く学べる堅実な文化施設です。

・「海外には、『日本の童謡』(をはじめ日本の文化芸術)を知りたい人がたくさんいる。しかし日本側から(海外へ向けた、日本の文化芸術)の発信や紹介が少ない。」
これは昨年、私たちのカーネギーホールでの童謡アレンジ演奏を聴いたお客様からいただいたコメントです。

毎日のように日本ではたくさんの音楽が制作され発売され、演奏会が開催されています。にも関わらず発信が「少ない」という評価は、どういうことでしょう?
それ以来、日本の文化とは?文化を(外国に)発信するとは?という疑問がより大きくなりました。

ニューヨークに続いて、再度、国際的な舞台で童謡アレンジを演奏すれば、その答えのヒントが得られるかも知れないと考え、国内外の音楽イベントを探し応募を続けていたところ、フェット・ド・ラ・ミュージックへの出場が叶いました。童謡をフランスで演奏することになったら、どんな体験が得られるでしょうか。

2.パリと童謡〜現代モダニズムと日本の五音音階

・パリ万国博覧会で、アジアの文化が紹介され、当時のヨーロッパの作曲家や画家たちに東洋趣味が広がりました。ドビュッシーやラヴェル、ストラヴィンスキーといった、パリで華やかに活躍した近代作曲家も、日本の小物や版画に関心を持ち、異国情緒を音楽作品に表しました。

・童謡は、「ふるさと」などのドイツロマン派音楽の影響が濃い近代の日本人作曲家による新作の童謡と、「あんたがたどこさ」や「かわいい魚屋さん」、「お猿の籠屋」など、ヨナ抜き(4.7.抜き)とも言われる五音音階「ドレミソラド」「ラドレミソラ」から成る(民謡やわらべ歌の)童謡があります。

現代において日本国内から国外へ文化を発信するという観点から見たら、ヨーロッパに既にあるドイツロマン派の響きの濃い日本の新作の童謡よりも、五音音階の響きの童謡の方が、日本らしさが分かりやすく際立つのではないでしょうか。

かつ、五音音階の童謡は、ファ・シのドミナントの緊張した響きが無いため、平均律による調性音楽が崩壊した後の、ポストモダン風な複雑な和音の響きへのアレンジができる可能性の余地が多いと私は感じます。

・今回私たちが演奏した曲目リストです。

1.あんたがたどこさ(肥後手毬唄・五音音階)
2.ちょうちょう(ドイツ民謡)
3.小さな素敵な森 Au p’tit bois charmant
4.たこのうた(文部省唱歌・五音音階)
5.七つの子(文部省唱歌・五音音階が変形した音階)

3.演奏を終えて

・当日は天候に恵まれ、フェスティバルは賑わっていました。音楽の生演奏が流れ、マルシェを楽しんだり、食べ物を飲んだり食べたり、活き活きとした人の賑わいは、まるでパリの蚤の市を彷彿とさせます。

学館のロビーに画家の藤田嗣治(レオナール・フジタ)の写真があり、フランスの顔と日本の顔が行き交いフランス語と日本語が飛び交い、インターナショナルな活気に溢れています。

ピアノが設置された稲畑ホールはカフェテリアに隣接していて、飲食や会話を楽しむ賑わいがすぐ隣に聞こえます。ステージには楽屋がなく、次の演目の出演者は、20分程の切り替え時間に、お客様の見ている前で舞台上で音響チェックやリハーサルを行いました。舞台は15cmほどの低さ。心理的にも物理的にもお客との距離が近かったです。

・私たちの演奏は無事に滞りなく行われました。出演時間は予定20分のうち14分でした!せっかく友好的な雰囲気で迎え入れられていて、こちらも選抜されて出場していることもあるのだから、もっと自己紹介や自己主張をしても良かったと思いました。お客様からは「そういうアレンジで来たか!」「台風の暴風雨のなかの凧揚げみたい!」「世界観がすごい個性的」「もっとフランス語の歌をもっと聴きたい」「もっとオリジナルを聴きたい」という感想をいただきました。もっとお客様との交流を楽しめば良かったです。もったいない〜(笑)!

ちなみに10年ほど前、とある来日した海外ピアニストの東京での演奏会にて、ピアニストが「次の演奏を、先月始まった〇〇紛争に死者に捧げます」という一言の後に演奏を始めるのを聞いて、衝撃を受けました。

日頃、お客様の前でついつい「間違えないように!」と身構えて演奏してしまいます。整ったお手本の演奏を懸命に思い浮かべ、指先に神経を使い慎重に音を運びます。やたらと綺麗な演奏になって拍手もいただけるのですが、せっかくお客様が集中を向ける先にあるものが、間違えないように!という警戒心だけになってしまっては残念ですね。演奏を誰かに捧げたり祈りに代えるようなことは、まだ私個人には難しいですが、出来るようになりたいと思います。

・さて、果たして童謡をフランスで演奏することはどんな体験が得られるでしょうか?大きな命題です。
日本から来た人間へ興味の眼差しが注がれる先に、私のフランスへ到達した喜びや、スポットライトへの憧れは大きく出現することでしょう。しかし加えて、ドビュッシーが感心した異国情緒以上の、日本の文化の精神世界や、現代社会の問題意識を音楽を介して描き出せるでしょうか?

フェット・ド・ラ・ミュージックでは、舞台で演奏される音楽を囲む友好的な眼差しを、たくさん浴びることができました。音楽を探究しそれを最良の形で素敵なお客様にお届けできるよう、これからも考察と挑戦を続けていきます。

春と花のサロンコンサート@サクレクール・デンタル三鷹院

3月13日(水)に歌とピアノでサロン・コンサートをデンタル・クリニックにて行いました。

1.カルミナのライブ演奏

2.春と花の童謡、春と花のクラシックピアノ曲たち

3.音楽療法としての替え歌遊び

1.カルミナのライブ

・カルミナのライブは、元気な歌と繊細なピアノ伴奏で、日常生活を元気に過ごすためのエネルギーをチャージしたり、ファンタジーに遊ぶことが出来ます。

・加藤希さんの歌声は、育児生活も円熟し、ますます伸びやかで艶やかに円熟みを増しています。昨年、カーネギーホール出演に向け集中的に歌唱練習を積んだことも、歌の上達になったようです。私も、美しい響きの和音をもったピアノ伴奏を創り出せるように、和音とリズムの研究を重ねています。近年は、ジャズの和音理論とジャズのベースラインの知識を得て、和音の2つの音程の緊張感を、より理論的に、より繊細にイメージできるようになりました。

・今回は、デンタルクリニックを会場としたライブです。新しい音楽体験を探究の一つとして、医療としての歌のライブを考えました。


2.春と花の童謡、春と花のクラシックピアノ曲たちシック曲、春

・季節は3月です。春、花をテーマとする音楽をたくさん取り上げました。

1、 「春の歌」 メンデルスゾーン
2、 「花」 作詞:武島羽衣 作曲:滝廉太郎
3、 「うぐいす」 作詞:林 柳波 作曲:井上武士
4、 「ちょうちょう」 作詞:野村秋足 作曲:スペイン民謡
5、 「花~すべての人の心に花を~」 喜納昌吉
6、 「春が来た」 作詞:高野辰之,作曲:岡野貞一
7、 「お前が欲しい」 サティ
8、 「まめまき」 えほん唱歌
ニューヨーク公演より
9、 「あんたがたどこさ」 童歌
10、 「七つの子」 作詞:野口雨情 作曲:本居長世
11、 「夜明け」 カルミナ

ゆっくりと譜読みをして音を引き込んでいきました。

3.音楽療法としての替え歌遊び

・歌が心身の健康へ与える効果は大きいといわれ、音楽レクリエーションで歌を取り入れることが主流ですが、替え歌は頭脳トレーニングに効果的だと感じます。替え歌は「カラスなぜ鳴くの?カラスの勝手でしょ」のように、歌詞の一部を他の言葉と置き換えて遊びます。面白い言葉と組み合わさった時の新鮮さや、集った人同士で笑い合うことで連帯感を感じられます。

・私たちは「春が来た」には歌詞に「場所(地名)」が登場することに注目しました。そしてそれを他の単語に置き換えて遊べることを発見しました。

例)
「山に来た、里に来た、野にも来た。」
↓ ↓ ↓ ↓ 
「眼鏡に来た、多摩川に来た、桜餅にも来た。」

「税務署にも(春が)来た」というご意見も飛び出し、私たちの予想を上回る大盛り上がりを見せ、面白おかしく替え歌コーナーを楽しみました。

ライブを終えて

・成功した点、反省が残る点、いろいろな方の感想コメント、ライブからはたくさん学びが得られます。

・マイクとピアノの音量確認や映像装置の動作確認、録音録画は、いつも自前でやっていますが疲れや緊張でテンパったりすると把握しきれなくなることがあります。理想としては音響スタッフを配置して、上質な音量音質でお客様に音楽をお届けしたいとも考えています。演奏でミスしたり歌詞が飛んだり、演奏曲まるまる1曲が飛んだり、録音ボタンを押し忘れたり、ライブならではのスリリングな失敗も少しずつ楽しめるようになってきました。改善を目指して模索を続けていきます。

・集客は身近な友人を中心に招待しました。当日はサクレクール院長のご尽力もあり、13~16名の集客を数えることが出来ました!この度はご来場いただき、どうもありがとうございました!

キーボード・ライブが終了しました。

振り返りレポート

1.ソロ音楽ライブへ

2.準備

3.本番の振り返り

1.ソロ音楽ライブへ

・音楽作りへ:音楽がくれた感動を自分からも発信したいと音楽制作をしてきました。コロナ禍や戦争が起こり、人が死ぬこと、人が生きること、その意味を切実に問う気風が高まっているのも感じます。芸術はその問いに応えられるのだろうか?と考え、今こそライブを開いてみようと考えました。

・これまでの音楽活動:作曲家たちによる共同の新作演奏会、展覧会、モダンダンス、ピアノ教室の発表会、プラネタリウム、日本文化紹介の演奏会等で音楽発表をしてきました。クラシック音楽の響きを活かしたハーモニーやメロディの感覚のユニークさに評価をいただきました。

・ソロに挑戦するまで:私のソロの発表を聴いてみたいというお声をいただいていました。グループ演奏会やコラボレーション、ユニットではなく、作家1人だけの個人的なソノリティの鑑賞に、耐えられるか!?アガるやら不安やら…ですが実践してみることにしました。

2.準備

・ソロを考える:感動を最も良い形で伝えられるような音楽形態を考え…、今回はコンピューターの打ち込み音楽をライブハウスで演奏することにしました。そしてお客様と一体になって音楽を楽しむという視点も加えてみました。

・会場:江古田ギャラリーcafé フライング・ティーポットは、展示会や映画鑑賞会、小編成の楽器演奏会が頻繁に行われる老舗のライブ空間です。コンクリートの打ちっぱなしの床と白壁、木製のベンチを置いた室内にコーヒーをドリップする香ばしい蒸気が漂っています。

・選曲:オリジナル曲、コラボレーションの曲、カルミナ名義の歌、ニューヨークの映像で制作した動画を用意しました。90年代の邦楽ポップスの恩恵を紹介しようと電気グルーヴの「虹」も用意しました。

・音源の演奏方法:PC内の音楽ソフトで制作した楽曲の音声データをスピーカーから再生(データの一部の音色を、midiキーボードで生演奏)しました。

・プログラム:曲を、性格や表題で分類し、ライブの序盤・中盤・後半で聴きたい音や響きを考え、序盤は導入として、遠くの情景が少しずつ見えてくるように曲を配置しました。

1.光
2.Hand to Hand
3.エーゲ海に沈める音楽
4.陽だまりのアリア
5.虹(電気グルーヴ)

〜休憩〜

中盤から後半にかけては快活に…、
6.Milk
7.JJ
8.Landscapes
9.Firebird
10.Moon Dance
11.Until After Dark 2014-2023,10,08(ニューヨークで撮影した動画と共に)(ダンス:青木祥子)
12.NY・セントラル・パークにて(ニューヨークで撮影した動画と共に)
13.夜明け(EDM Version)
(ゲスト:加藤希)

3.ライブ本番

・本番:あいにくの肌寒い雨でしたが、たくさんのお客様にお運びいただきました。心から御礼申し上げます。
挨拶に続いて演奏が始まります。オリジナル曲には短い紹介を挟みつつ音源を演奏していきます。

・再演:コラボレーションの打ち合わせから初演時まで、思い出が蘇ります。しかし何よりも、音楽のみ再演奏が行われていることが感慨深いです。たくさんのお客様が、私の音楽だけに静かに耳を傾けて聞き入ってくださっています。とてもありがたいことでした。

・ゲスト演奏:ボーカル入りのオリジナル曲である「夜明け」を演奏しました。歌のメロディとコードとドラムパターンだけのシンプルな作りです。歌声の個性と歌詞の説得力はとても大きいです。歌手が歌う時の、一人の人間が肉体的にも精神的にも昂る様子は、観客も高揚して華やぎます。「夜明け」は2021年のAPIA40での初演から、2023年10月のカーネギーホールではピアノ伴奏版を。N.Y.の路上フェスでは打ち込み版を演奏してきました。本ライブののぞみさんの歌声は、安定の力強さと柔らかさがありました。

・映像と音楽:10月のN.Y.滞在中、セントラル・パークの早朝の風景を撮影できました。RatRock(ねずみ岩)という岩の上に立って眺めた公園の自然や、喧騒から隔絶された公園の静けさ、そして公園に隣接する近代的な超高層ビルとのコントラストが楽しめる映像です。
 音楽は、荒削りでぶっきらぼうな静けさを感じるような音響を配置しました。岩の上で遭遇した地元の親子との会話の様子、カーネギーホール出演メンバーの青木祥子さんが岩の上で披露したコンテンポラリー・ダンスが、画面に躍動的なイメージを与えます。

・終わってみて:自分の音楽以外何も要素が無いという状況が、これまでの共同の自作自演のステージ経験と大きく異なりました。
そして、お客様の方からは、敢えてソロを企てようという意気込みを、ソロとして見届けようとする心構えが伝わってきました。
私から人に何かを発信し、それを受け取ってもらうことへの総括的な責任を持つことが大事だということを、コラボではここまで強く感じなかったのですが、今回それをとても強く感じました。

本ライブの新作音楽に再演があるか、自分次第だと思いますが、
次回再演するとしたら、ただの再演ではなく、ひと回り成熟した音楽体験として発表したいことだなと考えました。

武満徹「小さな空」編曲を初演

友人の素敵な演奏に感激!武満徹の作品の味わいに感心!

私が編曲した歌が初演されました。

今年の5月-6月にかけて、歌曲、武満徹「小さな空」をソプラノとバリトンとピアノのために編曲しました。その後、10月に関西でソプラノと、バリトン新見聡氏、ピアノ塩飽喜子さんによって初演され、この度、11月4日(土)東京の門前仲町にあるシンフォニーサロンという音楽サロンで再演されました。

シンフォニア・サロン

プログラムにはバッハ、ヘンデル、ベッリーニ、そして木下牧子さんの明るい朗らかな歌曲が並び、「小さな空」は最終曲の大トリに組み込まれました。演奏会が終わる寂しさに、少ししんみりとした歌詞とマイナーコードで終止するメロディを持つ明るいワルツが、ちょっぴり悲しみのある明るい印象を添えることになりました。

演奏では、私が細かく書き込んだ和音のニュアンスをしっかり表現していただきました。私が楽譜に書き込み切れなかったフレーズの段落の絶妙な間までもきめ細かく表現していただきました。再演だけにとてもゆとりのある落ち着いた充実した演奏で、会場には幸せな雰囲気が満ち溢れました。

武満徹さんの音楽は、演奏するのが楽しいと言う演奏家のファンが多いと聞きます。確かに、武満徹は国内外の演奏家と親交を持ち、作曲者と演奏者とがお互いにアイディアを出し合いながら新しい音楽を模索し初演していきました。その結果生まれる作品は、思わず意欲的に演奏したくなるような(歌いたくなるような)魅力が多分に含まれるでしょう。時には、演奏に挑戦しがいのある難易度の高い難しい曲も生まれるかも知れません。いずれにしても晴れてその曲が演奏された際は、作曲者と演奏者が双方が幸せな気持ちになり、それに立ち会う聴き手も充実した気持ちを感じ取れることでしょう。とても尊いことだなぁとしみじみ感心しました。

現代音楽を学び、音楽を作る意味・音楽を演奏する意味を模索して来ましたが、その解答の一つが正にこの充足感ではないでしょうか。今回の「小さな空」の編曲とその初演は、私にとって非常に感慨深い体験となりました。

武満徹「小さな空」/ 編曲:栗林琢也

(告知)キーボード・ライブを行います。

この度キーボード・ライブ〜「Encounter of Classical and New 」〜を行います。

シンセサイザー、そしてリズムマシンを用いて制作して来たオリジナル曲を、ライブ演奏でお届けするコンサートを行いたいと思います。

コンピューターの技術は、一人の人間の力では実現不可能なことをたくさん実現して来ました。音楽においても、コンピューター音楽という一ジャンルが出現し、大いに発展をしてきました。私もその恩恵を受けて、いろいろと音楽の創作のアイディアや妄想を具現化してきました。

代表的な技術として、多数の楽器の演奏を重ねて録音できる機能があります。また、複数の音色を重ねて同時に響かせるだけではなく、異なる拍子(=異なるテンポ)のリズムも重ねてポリリズムにして同時に響かせることが出来ます。そして人の手や指では演奏できないほどの高速の広範囲にわたる音程を響かせることも可能で、予測できないような音響を出現させられます。私はこうしたコンピューターの技術を利用して制作した曲を、音源としてコンテンポラリーバレエやコンテンポラリーアートで使用していただきました。耳から私の音楽を聴いていただいていて、目ではバレエのパフォーマンスや、アート作品を見ているという形です。しかし今回は、音楽を単独で鑑賞いただこうと考えています。耳から私の音楽を聴いていただき、目では、制作者の私がキーボードを演奏している姿をご覧いただきます。今までにないことで改めて自作自演の演奏の音楽性を考察しています。

どのようなライブになるかお楽しみに!

日時 2023年11月26日(日)14:00開演

場所 江古田 フライングティーポット

チケット 2,000円 + ドリンクチケット500円 

チケットの予約とお問い合わせ

piano☆kuritaku.com(⭐︎を@に置き換えて送信して下さい)

03-5555-5555(江古田 フライングティーポット)

フライヤー制作 伊東祐輔(おしゃれ紳士)

ピアノ・ライブ終了しました。

ピアノ・ライブ〜「月の光と星の響きを想う」〜は無事に成功しました!

この度10月26日(木)に、私のピアノライブを行いました。

1部に、星と月にまつわるピアノ曲を演奏し、2部に、ゲストに加藤希を迎え、カーネギーホールで演奏した曲を再演しました。

今は、無事に演奏会を開催できて、ホッとしています。

客席とピアノの距離も近く、高揚した雰囲気の中、カーネギーホールと同じかそれ以上かも!?という熱量で演奏ができました。

終演後たくさんのコメントをお寄せいただきました。

「心が動かされた!」「新鮮!」「泣けた…!」「パワーアップしたね!」などなど、皆様からの貴重なご意見ご感想に感無量です!

この経験をもとに、また良い演奏会が行えるよう精進いたします。

この度は本当にどうもありがとうございました!

プログラム

1.ギャニオン「巡り合い」

2.ラモー「悲しみの支度 星は青白く光り」〜歌劇「カストルとポルクス」より

3.ホルスト「金星」〜組曲「惑星」より

4.ドビュッシー「月の光」〜ベルガマスク組曲より

5.シューマン「星の冠」〜ファンタジー第3楽章

6.サティ「星たちの子供」より「天職」

7.宮沢賢治「星巡りの歌」

8.ヤング「Stella the Starlight」

9.マンシーニ「Moon River」

10.いずみたく「見上げてごらん夜の星を」

11.童謡「あんたがたどこさ」

12.童謡「七つの子」

13.「夜明け」(作曲:栗林琢也 / 作詞:加藤希)

(写真はお客様よりいただきました。どうもありがとうございました!)
カーネギーホールでのリハーサルの様子

「Japanesque Entertainment Show “RANMAN”」

「Japanesque Entertainment Show “RANMAN”」に出演させていただきました。

その公演の様子を、週間NYという新聞記事に取り上げていただきました。

非常に貴重な機会でした。この経験を糧に活動を充実させていきます!

ソロ・コンサートのお知らせ

2023年10月26日(木)にソロ・コンサートを開催いたします。

これまで何人かの作曲家たちと合同で新曲作曲作品の発表会を開催したり、子どものピアノ教室の成果発表としての音楽会を開催したり、歌とピアノのユニット【カルミナ】でライブを開催させていただいてきました。その活動でのピアノの使い方や、ピアノのハーモニーの使い方のセンスのユニークさをご指摘いただくことが増えてきました。そこでこの度、ピアノのソロ・コンサートを開催し、私のピアノ演奏と、私の音楽センスを一緒にお楽しみいただく機会を設けてみようと考えました!

しかし長らく私自身には、ピアノは作品の創作のための下絵や設計図のような位置付けとして捉えていて、ピアノを触りながら感じるインスピレーションが、作品へ昇華して最終的に作品の形でお客様に伝われば良いなぁと捉えていました。なので今回のピアノのソロ・コンサート計画は、私の音楽のアイディアやモチベーションを何も加工や処理をしない生のままでお見せする・お聴きいただくようなイメージがします。ちょっと不安がありますが、しかし、例えば展覧会で絵に並んで展示されている作家の遺した下絵や絵の具やパレットを鑑賞するようなイメージに近いのかも知れないとも思います。

そんなときは、【カルミナ】の相方であり素晴らしい表現者のんちゃんこと加藤希の、表現することにあくなき渇望をして止まない姿に大いに安心させられます。またプラネタリウムのイベントやラジオを通じて出会ったリスナーの方達の「音楽に触れたい」という大きな情熱も思い出しますし、その欲求たちに応えたい!もっと音を直接かき鳴らしたい!という気持ちが湧いて来ます。そう!コンサートやろう!

演奏曲目は、先日のプラネタリウム・コンサートのプログラムを中心に構成し、クラシック、ジャズ、ポップスの垣根も越えて、月と星にまつわる私の好きな曲を自由に揃え、サブタイトルは「月の光と星の響きに想う」としました。

そして音楽を奏でる率直な楽しさ、音の響きと遊ぶ楽しさ、私の音楽活動のモチベーションの原型を紹介するようなコンサートを目指します。ちょうど作曲家や画家のデッサンやスケッチを鑑賞するような、生生しいその人らしさに触れるような感覚をお楽しみいただければ、と考えています。

そして10月7日にニューヨークのカーネギーホールで発表した「夜明け」もプログラムしました。………………ということは、ということは? 

誰かスペシャルゲストが来るのかな〜っ!?来るのかな〜っ!?

ということで、皆様とお会いできるのを楽しみにしています。

「栗林琢也 ピアノコンサート Vol.1」
日時:2023年 10月26日(木)19:00開演(18:30開場)(〜約90分を予定)
会場:ミュージックバー江古田リングラツィオ

https://www.ringrazio.co.jp/

内容:クラシックからポップスまで、メロディアスなピアノ曲を演奏する予定です。
(休憩のある2部構成)
チケット:2,000円+ 600円(1 drink)(アルコール・ソフトドリンク一律)

<チケットお申し込み>下記メールアドレス、電話にて承ります。

piano@kuritaku.com(栗林)

03-5926-6737(江古田ミュージックバー リングラツィオ rin grazio)

どうぞお楽しみに!

告知 カーネギー・ホールで演奏します!

カーネギー・ホールでの演奏

このたび、カーネギー・ホール出演の機会をいただきました。またとない貴重な縁の巡り合わせに、心から感謝しています。

公演タイトル:JAPANESQUE ENTERTAINMENT SHOW

日時:2023年10月7日(日)

開演:14時~

場所:ニューヨーク カーネギー・ホール内「ザンケル・ホール」(zankel hall)

カーネギー・ホールというと、1枚のCDのジャケットを思い出します。アルバンベルク弦楽四重奏団のライブ・レコーディングのCDです。ホールの夜公演の正面玄関と、観客の様子が映っています。録音日時が3月とあります。NYの3月の平均気温は、最高気温11度、最低気温2度とのことですから、お客さんはマフラーを巻いてしっかり厚着して防寒していますね。

このCDの曲目は、以下の通りです。

シューマン「ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44」

モーツァルト「弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 K.465『不協和音』」

演奏:ウィーン・アルバン・ベルク四重奏団

ギュンター・ビヒラー/(第1ヴァイオリン)

ゲルハルト・シュルツ/(第2ヴァイオリン)

トマス・カクシュカ/(ヴィオラ)

ヴァレンティン・エルベン/(チェロ)

フィリップ・アントルモン(ピアノ)

録音:1985年3月11日 カーネギーホール ニューヨーク

これからこのホールに行きます!とても楽しみです。

さて、私たちの演奏曲ですが、これまでカルミナでの活動をブラッシュアップして発表することにしました。曲目は、日本の童謡から「あんたがたどこさ」「七つの子」と、加藤希が詩を書き私が作曲編曲した「夜明け」を予定しています。

「夜明け」は2021年2月のワンマン・ライブで初演し、先のプラネタリウム・コンサートでみなさんに披露させていただいたので、今回のカーネギー・ホールで、お客さんへの披露は3回目ということになりますが、

演奏する国が違うので、これがアメリカ初演となります!!!!!!!!!!!!

アメリカで再演する日も訪れるでしょうか…? いや再演される日が来るようにしっかりと良い演奏を納めてきます!

初演というと、これまでカーネギーホールでの世界初演は、以下のものがあります。

ずらりと歴史的な名作が並んでいます。

〜wikipediaより引用〜

https://ja.wikipedia.org/wiki/カーネギー・ホール

ニューヨークという街がたくさんの音楽家を引き寄せ、聴衆を引き寄せ、音楽史にとって重要な意味を持つことになる新作作品が誕生する瞬間を、作ってきた事実が刻まれています。

初演だけではなく、名演奏家たちも、渾身の名演を行なっています。指揮者の小澤征爾氏も2010年にガンから復帰して、カーネギー・ホールでブラームスの交響曲第1番を振っています。初演も再演も含めて、音楽という営みが進行形で行われているのを感じます。

西洋音楽の営みが、日本では教科書の中で知る、海を隔てた遠くにあるものが、教科書や国境の壁を超えて、日常の現代の一部分に1本の流れのように続いていて、生活の営みの一つとして息づいていることをひしひしと実感します。

さぁこれから、私たちはこの場に足を踏み入れることになります。とてもワクワクします。

私たちの公演は、JAPANESQUE ENTERTAINMENT SHOWといいます。以下がチラシです。

https://www.carnegiehall.org/calendar/2023/10/07/japanesque-entertainment-show-ranman-0200pm

以下が出演予定の演奏家たちです。

☆桜魁(和太鼓、三味線、篠笛、殺陣、ダンスパフォーマンス)  
☆原めぐみ(シンガー)&スランジバー(ダンスグループ)  
☆瀬戸カオリ / 山桜万理華 / 秋山美保 / 畑中梨佳(シンガー)  
☆林こずえ(シンガー)
☆ドリーマーズ (和ダンスパフォーマンスグループ)  
☆若波章柳(若浪流二代目家元/舞踊) 
☆関口満紀枝(シンガー)  
☆加藤希 栗林琢也(音楽ユニット「カルミナ」)
☆チームBON DANCE


なお、10/7.8日は、NY市内でJAPAN Fes x NewYork Ramen Contest 2023も開催されます。
https://www.japanfes.com/new-blog/2023/107east-village
有志のダンサーたちで、Bon-Dance(盆踊り)が行われる予定とのことで、
日本人をはじめ、諸外国にルーツを持つアメリカのニューヨーカーが一緒になって盆踊りを楽しめたら素晴らしいなと思います。

それでは気合を入れて行って参ります!

武満徹「小さな空」を編曲しました

武満徹の「小さな空」をソプラノとバリトンとピアノの編成に編曲しました。

武満徹「小さな空」は1962年にTBSラジオの連続ラジオ・ドラマ「ガン・キング」の主題歌として、作曲されました。黒人霊歌やウェスタン民謡を取り入れたメロディとハーモニーと、哀愁のある歌詞が心に沁みます。

親しみ易いジャズのハーモニーを使いました