オリジナル

春と花のサロンコンサート@サクレクール・デンタル三鷹院

3月13日(水)に歌とピアノでサロン・コンサートをデンタル・クリニックにて行いました。

1.カルミナのライブ演奏

2.春と花の童謡、春と花のクラシックピアノ曲たち

3.音楽療法としての替え歌遊び

1.カルミナのライブ

・カルミナのライブは、元気な歌と繊細なピアノ伴奏で、日常生活を元気に過ごすためのエネルギーをチャージしたり、ファンタジーに遊ぶことが出来ます。

・加藤希さんの歌声は、育児生活も円熟し、ますます伸びやかで艶やかに円熟みを増しています。昨年、カーネギーホール出演に向け集中的に歌唱練習を積んだことも、歌の上達になったようです。私も、美しい響きの和音をもったピアノ伴奏を創り出せるように、和音とリズムの研究を重ねています。近年は、ジャズの和音理論とジャズのベースラインの知識を得て、和音の2つの音程の緊張感を、より理論的に、より繊細にイメージできるようになりました。

・今回は、デンタルクリニックを会場としたライブです。新しい音楽体験を探究の一つとして、医療としての歌のライブを考えました。


2.春と花の童謡、春と花のクラシックピアノ曲たちシック曲、春

・季節は3月です。春、花をテーマとする音楽をたくさん取り上げました。

1、 「春の歌」 メンデルスゾーン
2、 「花」 作詞:武島羽衣 作曲:滝廉太郎
3、 「うぐいす」 作詞:林 柳波 作曲:井上武士
4、 「ちょうちょう」 作詞:野村秋足 作曲:スペイン民謡
5、 「花~すべての人の心に花を~」 喜納昌吉
6、 「春が来た」 作詞:高野辰之,作曲:岡野貞一
7、 「お前が欲しい」 サティ
8、 「まめまき」 えほん唱歌
ニューヨーク公演より
9、 「あんたがたどこさ」 童歌
10、 「七つの子」 作詞:野口雨情 作曲:本居長世
11、 「夜明け」 カルミナ

ゆっくりと譜読みをして音を引き込んでいきました。

3.音楽療法としての替え歌遊び

・歌が心身の健康へ与える効果は大きいといわれ、音楽レクリエーションで歌を取り入れることが主流ですが、替え歌は頭脳トレーニングに効果的だと感じます。替え歌は「カラスなぜ鳴くの?カラスの勝手でしょ」のように、歌詞の一部を他の言葉と置き換えて遊びます。面白い言葉と組み合わさった時の新鮮さや、集った人同士で笑い合うことで連帯感を感じられます。

・私たちは「春が来た」には歌詞に「場所(地名)」が登場することに注目しました。そしてそれを他の単語に置き換えて遊べることを発見しました。

例)
「山に来た、里に来た、野にも来た。」
↓ ↓ ↓ ↓ 
「眼鏡に来た、多摩川に来た、桜餅にも来た。」

「税務署にも(春が)来た」というご意見も飛び出し、私たちの予想を上回る大盛り上がりを見せ、面白おかしく替え歌コーナーを楽しみました。

ライブを終えて

・成功した点、反省が残る点、いろいろな方の感想コメント、ライブからはたくさん学びが得られます。

・マイクとピアノの音量確認や映像装置の動作確認、録音録画は、いつも自前でやっていますが疲れや緊張でテンパったりすると把握しきれなくなることがあります。理想としては音響スタッフを配置して、上質な音量音質でお客様に音楽をお届けしたいとも考えています。演奏でミスしたり歌詞が飛んだり、演奏曲まるまる1曲が飛んだり、録音ボタンを押し忘れたり、ライブならではのスリリングな失敗も少しずつ楽しめるようになってきました。改善を目指して模索を続けていきます。

・集客は身近な友人を中心に招待しました。当日はサクレクール院長のご尽力もあり、13~16名の集客を数えることが出来ました!この度はご来場いただき、どうもありがとうございました!

キーボード・ライブが終了しました。

振り返りレポート

1.ソロ音楽ライブへ

2.準備

3.本番の振り返り

1.ソロ音楽ライブへ

・音楽作りへ:音楽がくれた感動を自分からも発信したいと音楽制作をしてきました。コロナ禍や戦争が起こり、人が死ぬこと、人が生きること、その意味を切実に問う気風が高まっているのも感じます。芸術はその問いに応えられるのだろうか?と考え、今こそライブを開いてみようと考えました。

・これまでの音楽活動:作曲家たちによる共同の新作演奏会、展覧会、モダンダンス、ピアノ教室の発表会、プラネタリウム、日本文化紹介の演奏会等で音楽発表をしてきました。クラシック音楽の響きを活かしたハーモニーやメロディの感覚のユニークさに評価をいただきました。

・ソロに挑戦するまで:私のソロの発表を聴いてみたいというお声をいただいていました。グループ演奏会やコラボレーション、ユニットではなく、作家1人だけの個人的なソノリティの鑑賞に、耐えられるか!?アガるやら不安やら…ですが実践してみることにしました。

2.準備

・ソロを考える:感動を最も良い形で伝えられるような音楽形態を考え…、今回はコンピューターの打ち込み音楽をライブハウスで演奏することにしました。そしてお客様と一体になって音楽を楽しむという視点も加えてみました。

・会場:江古田ギャラリーcafé フライング・ティーポットは、展示会や映画鑑賞会、小編成の楽器演奏会が頻繁に行われる老舗のライブ空間です。コンクリートの打ちっぱなしの床と白壁、木製のベンチを置いた室内にコーヒーをドリップする香ばしい蒸気が漂っています。

・選曲:オリジナル曲、コラボレーションの曲、カルミナ名義の歌、ニューヨークの映像で制作した動画を用意しました。90年代の邦楽ポップスの恩恵を紹介しようと電気グルーヴの「虹」も用意しました。

・音源の演奏方法:PC内の音楽ソフトで制作した楽曲の音声データをスピーカーから再生(データの一部の音色を、midiキーボードで生演奏)しました。

・プログラム:曲を、性格や表題で分類し、ライブの序盤・中盤・後半で聴きたい音や響きを考え、序盤は導入として、遠くの情景が少しずつ見えてくるように曲を配置しました。

1.光
2.Hand to Hand
3.エーゲ海に沈める音楽
4.陽だまりのアリア
5.虹(電気グルーヴ)

〜休憩〜

中盤から後半にかけては快活に…、
6.Milk
7.JJ
8.Landscapes
9.Firebird
10.Moon Dance
11.Until After Dark 2014-2023,10,08(ニューヨークで撮影した動画と共に)(ダンス:青木祥子)
12.NY・セントラル・パークにて(ニューヨークで撮影した動画と共に)
13.夜明け(EDM Version)
(ゲスト:加藤希)

3.ライブ本番

・本番:あいにくの肌寒い雨でしたが、たくさんのお客様にお運びいただきました。心から御礼申し上げます。
挨拶に続いて演奏が始まります。オリジナル曲には短い紹介を挟みつつ音源を演奏していきます。

・再演:コラボレーションの打ち合わせから初演時まで、思い出が蘇ります。しかし何よりも、音楽のみ再演奏が行われていることが感慨深いです。たくさんのお客様が、私の音楽だけに静かに耳を傾けて聞き入ってくださっています。とてもありがたいことでした。

・ゲスト演奏:ボーカル入りのオリジナル曲である「夜明け」を演奏しました。歌のメロディとコードとドラムパターンだけのシンプルな作りです。歌声の個性と歌詞の説得力はとても大きいです。歌手が歌う時の、一人の人間が肉体的にも精神的にも昂る様子は、観客も高揚して華やぎます。「夜明け」は2021年のAPIA40での初演から、2023年10月のカーネギーホールではピアノ伴奏版を。N.Y.の路上フェスでは打ち込み版を演奏してきました。本ライブののぞみさんの歌声は、安定の力強さと柔らかさがありました。

・映像と音楽:10月のN.Y.滞在中、セントラル・パークの早朝の風景を撮影できました。RatRock(ねずみ岩)という岩の上に立って眺めた公園の自然や、喧騒から隔絶された公園の静けさ、そして公園に隣接する近代的な超高層ビルとのコントラストが楽しめる映像です。
 音楽は、荒削りでぶっきらぼうな静けさを感じるような音響を配置しました。岩の上で遭遇した地元の親子との会話の様子、カーネギーホール出演メンバーの青木祥子さんが岩の上で披露したコンテンポラリー・ダンスが、画面に躍動的なイメージを与えます。

・終わってみて:自分の音楽以外何も要素が無いという状況が、これまでの共同の自作自演のステージ経験と大きく異なりました。
そして、お客様の方からは、敢えてソロを企てようという意気込みを、ソロとして見届けようとする心構えが伝わってきました。
私から人に何かを発信し、それを受け取ってもらうことへの総括的な責任を持つことが大事だということを、コラボではここまで強く感じなかったのですが、今回それをとても強く感じました。

本ライブの新作音楽に再演があるか、自分次第だと思いますが、
次回再演するとしたら、ただの再演ではなく、ひと回り成熟した音楽体験として発表したいことだなと考えました。

(告知)展覧会のナイト・ミュージアムで音楽演奏します。

展覧会のナイト・ミュージアムで音楽演奏が決定!造形作家、ダンサー、音楽家で、コラボレーション・パフォーマンスをします。

ADVENTUART vol.1 
DAISUKE YAMAMOTO Let’s Cynical!

展覧会の日程:2023年5月4日(水)〜5月10日(水)毎日13:00〜20:00
場所:ワンデースタジオ(大泉学園 北口徒歩8分)
料金:無料

音楽演奏の日程:
・5月4日(木曜)20:30から

・5月6日(土曜)18:30から

・5月10日(水曜)未定

音楽の展覧会での音楽演奏といえば、2021年のアーツ3331で開催された「サウンド&アート展」では、音が出る彫刻オブジェを展示して鑑賞する(彫刻を打ったり動かしたりして音を出して鑑賞)というコンセプトでした。3月に開催されたフェリス女学院大学の音楽学部でサウンドアート展「とけあうひびき」では、抽象的な美術作品のオブジェの展示と電子音響や笙の演奏のコラボレーションが行われた模様です。

音は耳で聴くだけでも、音が醸し出す雰囲気や心象風景が浮かんで楽しいですが、抽象的なオブジェを目にしながら意味深な音楽や音響を聴くと、より一層、非日常のイメージ世界へ深く没入できます。

今回のADVENTUART vol.1 では、曲はオリジナルの打ち込みのテクノミュージックを演奏予定です。

私の作る打ち込み曲たちは、テーマや雰囲気も異なり、コレといったジャンルの名が付かないのが作風です。しかし90年代〜00年代の国内外で流行った邦楽と洋楽ポップスの影響を受けているため、どこか聞いたことのある懐かしい響きもします。そして形式を気にせずに、音の楽しさを追求して作っていることが、形式や展開に自由さにつながっているようです。今回は、そうした小品をまとめて30分でひと繋がりの音楽体験として、お楽しみいただこうと構想しています。また、今回は3者のコラボレーションということで、どのように3者の共感覚を構築するか楽しみであります!

_光_Carmina_Taku

海を泳ぐ魚のように、響きの海を泳ぎ回ろう。
聴きたい音を求めて。
どこへでも行ける。妨げるものは何もない。正しいとか正しくないとか関係ない。
怖がらずに。好きな気持ちに真っ直ぐに。