カーネギー・ホールでの演奏
このたび、カーネギー・ホール出演の機会をいただきました。またとない貴重な縁の巡り合わせに、心から感謝しています。
公演タイトル:JAPANESQUE ENTERTAINMENT SHOW
日時:2023年10月7日(日)
開演:14時~
場所:ニューヨーク カーネギー・ホール内「ザンケル・ホール」(zankel hall)
カーネギー・ホールというと、1枚のCDのジャケットを思い出します。アルバンベルク弦楽四重奏団のライブ・レコーディングのCDです。ホールの夜公演の正面玄関と、観客の様子が映っています。録音日時が3月とあります。NYの3月の平均気温は、最高気温11度、最低気温2度とのことですから、お客さんはマフラーを巻いてしっかり厚着して防寒していますね。
このCDの曲目は、以下の通りです。
シューマン「ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44」
モーツァルト「弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 K.465『不協和音』」
演奏:ウィーン・アルバン・ベルク四重奏団
ギュンター・ビヒラー/(第1ヴァイオリン)
ゲルハルト・シュルツ/(第2ヴァイオリン)
トマス・カクシュカ/(ヴィオラ)
ヴァレンティン・エルベン/(チェロ)
フィリップ・アントルモン(ピアノ)
録音:1985年3月11日 カーネギーホール ニューヨーク
これからこのホールに行きます!とても楽しみです。
さて、私たちの演奏曲ですが、これまでカルミナでの活動をブラッシュアップして発表することにしました。曲目は、日本の童謡から「あんたがたどこさ」「七つの子」と、加藤希が詩を書き私が作曲編曲した「夜明け」を予定しています。
「夜明け」は2021年2月のワンマン・ライブで初演し、先のプラネタリウム・コンサートでみなさんに披露させていただいたので、今回のカーネギー・ホールで、お客さんへの披露は3回目ということになりますが、
演奏する国が違うので、これがアメリカ初演となります!!!!!!!!!!!!
アメリカで再演する日も訪れるでしょうか…? いや再演される日が来るようにしっかりと良い演奏を納めてきます!
初演というと、これまでカーネギーホールでの世界初演は、以下のものがあります。
ずらりと歴史的な名作が並んでいます。
- 交響曲第9番 作品95 「新世界より」(アントニン・ドヴォルザーク作曲、1893年12月16日初演、アントン・ザイドル指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック)
- 家庭交響曲(リヒャルト・シュトラウス作曲、1904年3月21日初演、作曲者自身の指揮/ウェッツラー交響楽団)
- ヘ調の協奏曲(ジョージ・ガーシュウィン作曲、1925年12月3日初演、ウォルター・ダムロッシュ指揮/作曲者自身のピアノ/ニューヨーク交響楽団
- パリのアメリカ人(ジョージ・ガーシュウィン作曲、1928年12月13日初演、ウォルター・ダムロッシュ指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック
- コレルリの主題による変奏曲(セルゲイ・ラフマニノフ作曲、1931年11月7日初演、作曲者自身のピアノ独奏
- 密度21.5(エドガー・ヴァレーズ作曲、1936年2月16日初演、ジョルジュ・バレールのフルート独奏
- コントラスツ(ベラ・バルトーク作曲、1939年1月9日初演、ベニー・グッドマンのクラリネット、ヨゼフ・シゲティのヴァイオリン、エンドレ・ペトリのピアノによる三重奏
- 室内交響曲第2番 作品38(アルノルト・シェーンベルク作曲、1940年12月15日初演、フリッツ・シュティードリー指揮/フレンズ・オブ・ニュー・ミュージック管弦楽団
- New World A-Comin’(デューク・エリントン作曲、1943年12月11日初演、作曲者自身とデューク・エリントン楽団
- ウェーバーの主題による交響的変容(パウル・ヒンデミット作曲、1944年1月20日初演、アルトゥール・ロジンスキ指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック
- 語りとピアノの五重奏のためのナポレオン・ボナパルトへの頌歌 作品41(アルノルト・シェーンベルク作曲、1944年11月23日初演、アルトゥール・ロジンスキ指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック
- 3楽章の交響曲(イーゴリ・ストラヴィンスキー作曲、1946年1月24日初演、作曲者自身の指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック
- エボニー協奏曲(イーゴリ・ストラヴィンスキー作曲、1946年3月25日初演、ワルター・ヘンドル指揮/ウディ・ハーマン楽団
- 交響曲第3番「キャンプの集い」(チャールズ・アイヴズ作曲、1946年4月5日初演、ルー・ハリソン指揮/ニューヨーク・シンフォニエッタ、室内楽ホールにて
- 聖体秘蹟への賛歌(オリヴィエ・メシアン作曲、1947年3月13日初演、レオポルド・ストコフスキー指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック
〜wikipediaより引用〜
https://ja.wikipedia.org/wiki/カーネギー・ホール
ニューヨークという街がたくさんの音楽家を引き寄せ、聴衆を引き寄せ、音楽史にとって重要な意味を持つことになる新作作品が誕生する瞬間を、作ってきた事実が刻まれています。
初演だけではなく、名演奏家たちも、渾身の名演を行なっています。指揮者の小澤征爾氏も2010年にガンから復帰して、カーネギー・ホールでブラームスの交響曲第1番を振っています。初演も再演も含めて、音楽という営みが進行形で行われているのを感じます。
西洋音楽の営みが、日本では教科書の中で知る、海を隔てた遠くにあるものが、教科書や国境の壁を超えて、日常の現代の一部分に1本の流れのように続いていて、生活の営みの一つとして息づいていることをひしひしと実感します。
さぁこれから、私たちはこの場に足を踏み入れることになります。とてもワクワクします。
私たちの公演は、JAPANESQUE ENTERTAINMENT SHOWといいます。以下がチラシです。
https://www.carnegiehall.org/calendar/2023/10/07/japanesque-entertainment-show-ranman-0200pm
以下が出演予定の演奏家たちです。
☆桜魁(和太鼓、三味線、篠笛、殺陣、ダンスパフォーマンス)
☆原めぐみ(シンガー)&スランジバー(ダンスグループ)
☆瀬戸カオリ / 山桜万理華 / 秋山美保 / 畑中梨佳(シンガー)
☆林こずえ(シンガー)
☆ドリーマーズ (和ダンスパフォーマンスグループ)
☆若波章柳(若浪流二代目家元/舞踊)
☆関口満紀枝(シンガー)
☆加藤希 栗林琢也(音楽ユニット「カルミナ」)
☆チームBON DANCE
なお、10/7.8日は、NY市内でJAPAN Fes x NewYork Ramen Contest 2023も開催されます。
https://www.japanfes.com/new-blog/2023/107east-village
有志のダンサーたちで、Bon-Dance(盆踊り)が行われる予定とのことで、
日本人をはじめ、諸外国にルーツを持つアメリカのニューヨーカーが一緒になって盆踊りを楽しめたら素晴らしいなと思います。
それでは気合を入れて行って参ります!
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