1.野外ステージでライブ演奏(Defiさんと対バンド)
2.オリジナル曲(再演)と童謡
3.ステージの様子
1.野外ステージでライブ演奏(Defiさんと対バンド)
7月21日(日)に府中公園の野外ステージでライブ演奏しました。今回はDefiさんとの対バン・ライブ、つまりバンド対バンド、2つのバンドによる同じ日時と場所での演奏となりました。
性格の異なる2種類の歌声が交互に公園に響きます。坂本九「上を向いて歩こう」のコラボ合奏では、同じ旋律を1番と2番で歌い分けて声の個性の違いを楽しんだり、ユニゾンやハモリで歌い、声と声が複雑な音色になって溶け合うのも楽しめました。
歌声に引かれて聴衆が少しずつ集まっては歌に聴き入っていました。この日は良く晴れて太陽が燦々と降り注ぎ、そこにたまにカラッとした風が通り抜け、夏らしく気持ちの良い一日でした。
2.オリジナル曲(再演)と童謡を演奏
演奏はポップスと童謡とオリジナル・アレンジでした。選曲には、夏らしく、子供に元気を与えるような、カルミナのユニークさが垣間見えるように決めました。
・童謡 虹 歌うにも聴くにもウキウキ楽しい曲です! 歌っていたら公園に遊びにきていた子供達が拍手してくれました。元気をもらえました!
「洗濯物が1日ぬれて 雨が上がって 明日はきっといい天気」… 子育てに奮闘するママさんたちに寄り添うような歌詞です。人気な理由が解ります!
・オリジナル Viva la festa 躍動感あふれる快活な明るい歌です。難易度が高いですが、生き生きとした生命の躍動を謳っているので夏の野外ライブにピッタリ!ということで、この機会に…歌ってみたらどうかな?歌おっか?じゃ歌います〜という3段活用で歌うことを決めました。加藤希さんの能力が存分に発揮される曲になっています。
・童謡 砂山 この曲も、歌ってみたらどうかな?歌おうかな?じゃ歌います〜という3段活用で歌いました(笑)!
・オリジナル 「タガメの歌」 この曲はミズベリングに参加する時に、「水辺の生き物を大事に」しようというスローガンの元に、カルミナが作った歌です。タガメはきれいな水辺にしか住めない絶滅危惧種の生き物です。空を飛び水中も泳げるすごい虫です。カルミナの演奏では、加藤希が水草の影に隠れているメスのタガメに成り切り、冒険して私に会いにきて!と歌います。
・童謡 「たこのうた」デュエット カルミナは「離すな」という歌詞に注目し、淡々と情景を歌いつつも、ひたひたと情熱的なニュアンスの昂りも感じられるアレンジとしてお届けしています。アレンジでは原曲の旋律に対して、緊張感がある響きを持つオーギュメント・コードや、ディミニッシュ・コード、(クラシック音楽でいう増3和音、減5度の和音)を組み合わせています。複雑な不協和音の響きを配置していくアレンジは、作る人は自己満足を感じますが、それを演奏してお客様に聴いていただくには、その複雑な響きに相当するだけの意図、なぜその響きが「たこ」に必要なのか?という疑問への答えを明確に用意しなければなりません。この曲は頻繁に演奏していますが、演奏するたびに表現の奥深さを感じています。
・童謡 「ちょうちょう」 この曲も頻繁に演奏しています。2分足らず、あっという間に終わってしまうアレンジですが、演奏のたびに絶妙!と感想をいただいています。良い感じです(笑)
この曲は異世界(死の世界)のちょうちょうを描こうと、無調(12音)を背景にして原曲のペンタトニック(5音)の旋律を聞きながらアレンジしていきました。「な(ド) の(レ) は(ミ) に(ファ) と(ソ) ま(ソ) れ(ソ)」という旋律には、通常なら「ドレミファソ」から成る伴奏がつきますが、今回は2度ずれた「シドレミファ」から成る伴奏になっています。シンプルながら面白い響きが楽しめます。
今後、ちょうちょうのように、面白い響きが体験できる作品を、小品ではなく大きい構成で発表してみたいとも考えています。お楽しみに!
3.ステージの様子
夏のじりじりと照る日差しの中で、人にも機材にも日傘を差しながら、水分補給しながらの演奏となりました。
Defiさんは、リトルマーメイドの「パート・オブ・ユア・ワールド」、素敵なオリジナル曲を、音楽家・石川泰さんの伴奏で歌われました。「上を向いて歩こう」は、歌2名+ギター+キーボードの合計4人で即興で合奏しました。
各パートがそれぞれに自分は合奏全体と正しく符号した演奏をしている信じながら、その認識が間違っていて、てんでバラバラな音を歌ったり弾いたりしているという面白い状況…、カルミナでは良く起こります(笑)が、
この日は、みんなで各自が一人歩きしないよう、かつ置いていかれないようにしつつ、全体の合奏と歩調を合わせながら、「上を向いて歩こう」を演奏することができたと思います。演奏しながら無言でコミュニケーションし続ける感じは、コラボの楽しみの一つです。
それにしてもDefiさんの声は、実に可愛らしく、良く透き通っていました。心地良い深いリバーヴがかかっていて、本当に辺り全体が海の底で、アリエルが歌っているかのような臨場感がありました。カルミナの元気な生演奏に対して、デリケートで涼しげなファンタジー世界が良いコントラストとなっていました。
ニューヨークRANMAN公演、京都フランスアカデミー「フェット・ド・ラ・ミュージック」に次いで、他ジャンルのステージパフォーマンスとの共演となりましたが、他のミュージシャンの個性との触れ合いはとても新鮮です。
今後は総合的なカルミナの見え方や、聞き心地を楽しく演出していきたいと思います。
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