コラボレーション

「Moon Dance」でShall We ダンス?

オリジナル曲「Moon Dance」でダンスコラボレーションしました。

ADVENTUART vol.1で、オリジナル曲「Moon Dance」を、ダンスパフォーマンスのBGMで使用していただきました。

この曲は70年代〜80年代のディスコミュージックのスタイルで作りました。ズンタタ・ズンタタと刻む低音とひたすら正確に刻み続ける4つ打ちビートに乗って、可愛いメロディとハーモニーが移り変わっていきます。

パフォーマンスのシナリオは、日々に疲れた主人公がダンスによって自分を解放するというもので、そしてMoon Danceはまさに、主人公の心が解放される場面で使用されました。そして、曲の前半はぎこちなかったダンスが、曲が中盤で転調したあたりからダンスは活き活きし始め、曲の主題テーマが再び現れるとダンスは最高潮に至ります。ご注目ください!

Moon Danceで、最終日に即興ダンスコラボレーションとなりました。

アートイベントの音楽演奏が終了!

造形作家、ダンサー、音楽家でのコラボレーション・パフォーマンスが終了しました。

会場となったワンデースタジオは、大泉学園北口徒歩8分のダンススタジオでした。スタジオは白子川のすぐ脇にあり、川には草が青々と茂り、水がキラキラと静かに流れていました。

そんな長閑な風景のすぐで、今回、長閑さとは一味も二味も違う作家・山本大介の展覧会が開催されていました。棘だらけの黒塗りのパイロンが会場の真ん中に据えられ、ユニークな着眼点で世相をCynicalに皮肉った笑いをテーマとする作品が展示されていました。その上、作品や会場に蓄光テープが貼り巡らされており、消灯するとサイバー空間のような異空間が現れるような演出がなされていました。そして来場者にはブラックライトが配布され、暗闇で思い思いに蓄光テープに照射して、テープを輝かせる楽しい体験型アートとなっていました。

アートとダンスと音楽のコラボレーションパフォーマンスでは、Shall we danceに着想を得た、ダンサー2名によるドラマ仕立てのダンスパフォーマンスが行われ、その中で、ダンサー伊東祐輔によるソロ・ダンス&アクトのBGMに、私のオリジナル曲「Fire Bird」「Moon Dance」を演奏致しました。

そして続くパーティで、ご来場のお客様が美術作品を囲んで作品談義をされる中、DJプレイで音楽演奏をさせていただきました。

また、最終日には、急遽クロージングパーティが行われることとなり、再びDJを務めました。なんとこの日は、ご来場していたダンサーさんと、初対面ながら即興ジャズ・セッションをしていただきました!

聴き手の皆さんが目の前に居る前で自分の音楽を演奏するのは、緊張しますが腕が鳴ります。自分のときめき、あるいは不安と緊張感が音に乗せて伝わっていくことがとてもリアルに感じられ、また同時に皆さんの気持ちの高揚のアップダウンもリアルに伝わってきます。セッションでは、演奏者とパフォーマの双方にワクワクや期待感、強い肯定感が芽生えて小さな不安や緊張感を凌駕して膨らんでいく時、最高のセッションとなります。

ダンスと音楽によって、今回のユニークな作品の展示イベントが、よりビビッドにお客様に印象付けられれば良いと思います。

この度はご来場いただきどうもありがとうございました!

(告知)展覧会のナイト・ミュージアムで音楽演奏します。

展覧会のナイト・ミュージアムで音楽演奏が決定!造形作家、ダンサー、音楽家で、コラボレーション・パフォーマンスをします。

ADVENTUART vol.1 
DAISUKE YAMAMOTO Let’s Cynical!

展覧会の日程:2023年5月4日(水)〜5月10日(水)毎日13:00〜20:00
場所:ワンデースタジオ(大泉学園 北口徒歩8分)
料金:無料

音楽演奏の日程:
・5月4日(木曜)20:30から

・5月6日(土曜)18:30から

・5月10日(水曜)未定

音楽の展覧会での音楽演奏といえば、2021年のアーツ3331で開催された「サウンド&アート展」では、音が出る彫刻オブジェを展示して鑑賞する(彫刻を打ったり動かしたりして音を出して鑑賞)というコンセプトでした。3月に開催されたフェリス女学院大学の音楽学部でサウンドアート展「とけあうひびき」では、抽象的な美術作品のオブジェの展示と電子音響や笙の演奏のコラボレーションが行われた模様です。

音は耳で聴くだけでも、音が醸し出す雰囲気や心象風景が浮かんで楽しいですが、抽象的なオブジェを目にしながら意味深な音楽や音響を聴くと、より一層、非日常のイメージ世界へ深く没入できます。

今回のADVENTUART vol.1 では、曲はオリジナルの打ち込みのテクノミュージックを演奏予定です。

私の作る打ち込み曲たちは、テーマや雰囲気も異なり、コレといったジャンルの名が付かないのが作風です。しかし90年代〜00年代の国内外で流行った邦楽と洋楽ポップスの影響を受けているため、どこか聞いたことのある懐かしい響きもします。そして形式を気にせずに、音の楽しさを追求して作っていることが、形式や展開に自由さにつながっているようです。今回は、そうした小品をまとめて30分でひと繋がりの音楽体験として、お楽しみいただこうと構想しています。また、今回は3者のコラボレーションということで、どのように3者の共感覚を構築するか楽しみであります!

プラネタリウム・コンサートは無事に終わりました。

 この度、名栗げんきプラザにて、2020年、2021年に続き、プラネタリウム・コンサートが開催され、そこで音楽を演奏する機会をいただき、クラシック・ピアノ曲、ポップス・ソング、オリジナル・ソングをプラネタリウムの投影と合わせながら演奏させていただきました。そして3月の春の星座や惑星や天文解説、手作り楽器の合奏というプログラムを、スタッフの皆さんとお客様とで一緒に作り上げることが出来ました。貴重な経験をどうもありがとうございました。

 コンサートのプログラムの前半は、3/24日に金星食という天文現象が起こることに注目し、ドビュッシーの「月の光」とホルストの「金星」を中心に考えました。後半は、お客様も一緒になって楽しむ曲として、カルミナ・オリジナル曲「空を飛ぶ夢」とJ-POPでadoの「新時代」を中心に考えました。そして場面が夕方から夜になり、夜が明けて昼間へ移り変わり、しっとりした曲から活発な曲になるという流れを持った構成のプログラムで、最後はみんなで楽器を鳴らして音楽演奏をして盛り上がりました。プラネタリウムの投影機は、鮮明で迫力ある大宇宙を投影することが出来ました。赤や緑の照明やステンドグラスや草原、SF風の未来都市の投影によって、華やいだライブ空間を演出していただきました。

こちらで埼玉県立名栗げんきプラザさんのブログがご覧になれます。
https://bit.ly/3z15TnD

 何よりも、コンサートに足を選んで下さったお客様には、心から深く感謝致します。休憩中や開演時間までの待ち時間に、客席を回ってお客様に声掛けをさせていただきました。その際、お客様がこちらの問いかけに快く応えてくださり、お互いの緊張感がほっと緩んで和やかな雰囲気になりました。アガってしまったり、演奏中はピアノの譜面台からiPadが墜落して鍵盤にぶつかるハプニングがあったりしましたが、皆さん温かい拍手を送ってくださいました。その温かい応援をいただけたことがとても嬉しく、一期一会のベストなパフォーマンスを目指して演奏させていただきました。

 そんなコンサートの制作期間は約一年に渡るものでした。スタッフの皆さんと話し合いを進めていくにつれて、少しずつパズルのピースがはまっていくようにコンサートの全体像が少しずつ明らかになっていきました。当日、スタッフの皆さんがそれぞれ1年に渡って保ち続けてきた「感動体験を届けるぞ!」というモチベーションが会場で一斉に爆発するような感じがあり、それは言葉にならない感動でした。

 今回は、プラネタリウム・コンサートに出演させていただき本当にどうもありがとうございました。

造形作家・山本大介氏のこと

~モダンアートにおけるパンク性~

造形作家・山本大介氏とのコラボ作品、それがPunk Pylonです。

山本氏とは、彼は彫刻の分野で、私は音楽の分野で、アートの歴史を学び、スキルや書法を学び、美学を学び、行事としての作品制作と発表に取り組みながら、現代芸術(モダンアート)とは何か?を模索していましたが、私たちの共通の関心は「Punk」(パンク)でした。

真面目な私たちは、二人とも大学のカリキュラムには無い事柄に関心が高く、彫刻における石や木、ブロンズや粘土といった素材ではない彫刻作品に対して、音楽におけるロックやパンク、エレクトロやテクノ、ジャズやボサノバ音楽に対して、アカデミズムはどんな評価を与えるのだろうか?という疑問を共に抱いていました。

思い出されるのが、クエンティン・タランティーノの「Kill Bill」シリーズや、「ターミネーター」シリーズが公開されると二人で映画館に赴き、独特の「B級」テイストと呼ばれる雰囲気を心ゆくまで味わい、これらの作品や監督への高い評価は一体どこから来るのかを議論するのが、とても心地良い楽しみでした。

そしてお互いにいつか自分たちの作品でも、タランティーノのような評価を獲得しようぜ!と誓い合い、彫刻と作曲の制作活動を続けながら機を伺ってきました。そしてついに初のコラボレーションが実現したのが、“Punk Pylon”です。

Punk Pylon(©︎山本大介 2019)
藤屋画廊にて
Punk Pylon(©︎栗林琢也 2019)

私にとっては、自分の音楽の枠を打ち壊すような曲となりました。枠を壊すといっても、悩み苦みながらでは無く、わんぱくな悪ガキが痛快ないたずらをするような、ある種の露悪的なイメージや、破壊神が降りてきたようなイメージで、楽しみながら曲を作っていきました。それが出来たのは、お互いに認め合う関係があってこそ出来ました。これからも面白いコラボレーションをして行きましょう。

以下のYoutubeのサイト内にて、Punk Pylonのプロモーション映像がご覧いただけます。

https://youtu.be/pd5qCTGq9j4(Punk Pylonプロモーション映像)

以下のサイトにて山本大介氏が自身の作品を販売しています。    どうぞご覧ください。

https://kesuida.thebase.in(Base内 山本大介氏のページ)